ラジウム温泉の栃尾又温泉 宝巌堂

宝巌堂ひろば

 

宝巌堂 栃尾又温泉物語

 

かつて魚沼の遅い春が山々の息吹を感じさせる頃になると
農家の人達は米や味噌、布団などを大八車に載せて栃尾又温泉を目指しました。
これから半年間の米作り、畑仕事に備え、栃尾又のラジウム温泉に湯治するためです。
「とちょまたの湯に一週間入れば一年風邪ひかね」と唱えながら一日四時間から八時間湯治するのです。

現在のように機械が手助けしてくれる農作業ではなく、体だけが資本だった頃のこと。
いわば現在で言う「予防の医学」です。

先人たちは様々な智恵で生活を守り、その智恵の一つとして栃尾又温泉のラジウム湯治を利用されてきました。

病気を治すために訪れるのではなく、悪くなる前に、痛くなる前に養生する。
これが古来からの栃尾又温泉の利用法です。

天の恵みの一滴の水が岩と岩のすき間を旅しておよそ40年。
栃尾又に湧き、地の恵みラジウム泉となります。
山と谷に囲まれたこの狭い栃尾又で千二百年続いている営みです。

山々を染めるブナの葉
秋になれば岩魚が産卵する湯の沢
テンがカモシカがアカショウビンがあいさつに
オオルリのこえが清々しく響きます。

「霊泉授子宝」と謳われたラジウム泉。
窓越しに山川を眺め、悠久の時に想いを馳せる。

ここは 心と 体と 絆を癒す場所です。