あるじと東京に行く時は和食をいただくことが多い。
和食といっても、実はお料理をきちんとだしてくれる居酒屋をちょっとグレードアップさせたような感じのところ。
私たちは居酒屋が大好きなんです。
宝巌堂を改築する時も、食事処のテーマは実は’居酒屋っぽく’だったのです。
カウンターを作って、お一人のお客様でも気軽に利用できるように、そして、
ここが一番のポイントだったのですが、その日のお料理から数品はお好きなのを選べるようにしたい、ということ。
実際は私たちの技量では現実的な計画だったようで、結局できませんでした。
また、私たちはお酒を飲むからいいけれど、お酒を飲まない方のことを考えると、楽でないのかなと感じたのです。
それになんだかおつまみっぽい品がたくさんになっていまいそうだったから。
いつかはそんな空間が欲しいと思っています。
さて、ちょっと話がそれましたが・・・
随分前に雑誌dancyuに載っていた、ちょっといい料理居酒屋に行った時に感じたことがあります。
いつものように、お酒を頼むよりもまず、つまみ??っ!っということで、かなりたくさん注文しました。
煮物、サラダ、揚げ物、焼き物、刺身の盛り合わせ、ちょっとした小鉢類数品、まだまだ、まだまだ。
小さいお店ですが、板前さんは6~7人はいたような気がします。見えない奥のほうに。
そしていろいろとでてきたものが、かなぁ?り気になりました。
だって、料理は違うのに、あしらい(青みのような飾りですね)が同じなんです。同じさやえんどう!
そして盛り付けも似ている。味も同じ!!
器に至っては、下げた器と同じ種類のものに、また別のお料理がすぐ盛られてきたり。
これってあり??さっきと同じだぞ??
そりゃ、こんなに注文する私たちも問題有りかもしれないけれど、ちょっと考えてくれてもいいのでは?と
とても疑問に思いました。
お料理はやっぱりバランスが大事だとつくづく思いました。
旅館の食事の提供にもいろいろとご要望やご意見がありますが、
結局私たちのように、自分の食べたいものばかり選ぶと、
味も見かけも同じようなものになってしまいがちなのかもしれませんね。
見た目的にも内容的にも全体のバランスというものがすごく大事なので、
やっぱり、いまのところは現状維持で行こうと思ったできごとでした。
そろそろ美味しいものが食べたくなってきた時期です。
栃尾又3女将で、久々にお昼の会を計画中。