弐の捌番(2?8)はとても細長い、9畳のお部屋です。
向かいの弐の陸番(2ー6)とこの弐の捌番、
この2部屋をあわせて、
改築前はふすまで仕切られた30畳ほどのひとつの広間だったんです。
弐の捌番は宝巌堂の中で一番静かなお部屋。
2階ですが、奥まっているので、人が通りません。足音がしません。
そして、なんといっても夏はすごく涼しい!クーラーも要らないというお客さまが多いです。
ただ一番の難点は、やっぱり暗い、ということ。
部屋に入って正面の窓から見る景色は、
裏山への道が続くし、緑もきれいなので今の季節も最高なのですが、
ここからの雪景色もまた素晴らしいんですよ。
でも、
こんな景色がいいのに、ただ暗いというだけで、なんだか印象が悪い、損してる部屋です。
しかも昔の大工さんの遊びがあちこちにかくれている。
床柱も天井の網代部分も実は必見なのです。
なのに、わりと日の目を浴びてなくて、
もったいないよー!
そこでふと思い立ったのが、
’障子で半分隠してしまうんだから、暗いんだよね。
いっそ、障子をとっぱらってしまおう!’
ということ。
お食事処のような、ペアタイプのブラインドはどうか?とあるじに伺ったら、
私の提案にしてはめずらしくオッケーを頂き、
話はとんとんと進み、昨日めでたくブラインドの取り付けが完了しました!
’いいですねー♪’と
榎本も絶賛♪
思った以上の出来栄えに大満足です。
和紙と不織布のペアタイプなので、
和紙だけのときはかすかな光が入り、
すべてブラインドを下ろすと、カーテンと同じなので光はさえぎり、
すっきりとした印象です。
ぐっとレベルアップしました。
それにしても
改築5年。
自分の趣味なんてそうそう変わらないかと思っていたら、
あちこちに、ああしたい、こうもしたい、という事柄が最近出てきて、
宿ってどんどん変化するんだなぁと改めて思いました。
常連さんにもはじめてのお客様にも、
一歩宝巌堂に足を踏み入れたならいつも、
どこか変わった?と、ウキウキしてもらえたらいいなー。
ブラインドの部屋がもう少し増える予感。
きっとみんな、そう思ってるに違いない。
それくらい変身しました!
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栃尾又ラジウム温泉 宝巌堂(ほうがんどう) 8室の小さな温泉宿です
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めでたいリフォーム♪