地元紙新潟日報の夕刊のエッセイ’晴雨計’が
早いもので5回目を数えました。
夕刊は読む人が少ないだろうなと思っていたら、
方丈さまに’読んでるよ!’と声をかけられたのを皮切りに
姪っ子の嫁ぎ先のお母さん、
新潟市内にいる高校の同級生や中学の同級生、
仲良しの銀行マン。
そしてお客さまからはお手紙まで頂戴しました。
今日は旅館の女将会の仲間からも’毎回楽しみにしてます’と
ハガキも届きました。
嬉しいなー!
開始から1か月経ったので、もう載せてもいいかな?
紙面を載せることはできないようなので、
内容を転載させていただきます。
皆さんに読んでいただけるように、スクラップも作成中です。
第1回目のタイトルは、
‘ありのままを伝えたい’
担当の方がつけてくださいました。
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「初めてのお客さまにはどんな挨拶してるの?」
この欄に文章を載せることになったときに
「どうやって書いたらいいかな」と中学時代からの大親友に聞きました。
その時の彼女からの答えが、冒頭の問い掛けです。
彼女は女性誌に記事を書くプロです。
彼女のように文章を書くことを本業にしている人に比べて、
私の書くもののどこがいいかということについて、彼女は次のように表現してくれました。
「書かなきゃいけないから書いてるんじゃなくて、
伝えたいことがあるから書いているという点じゃない」
そして「初めてのお客さまには、どんな挨拶してるの?同じように、
雪深い栃尾又温泉の暮らしや魚沼の自然を伝えればいいのよ」と続けました。
中学生の頃、彼女との交換日記は17冊にも及びました。
だから書くことは好きだったのです。
結婚して、宿屋の女将になってホームページを作ることになりました。
その中で「ブログ」も作りました。
ブログとはまさに日記。しかも「公開する日記」です。
私がパソコン上でできるのは、ネットショッピングとメールだけ。
ホームページの更新などは全くできない私が唯一ブログの更新だけは出来るのです。
そしてこれが宝巌堂の唯一の宣伝方法でした。
でも実際は自分自身のこと、あるじのこと、ひとり娘の日常、
実家のある浅草の話題、友達のこと。
宿屋に関係ないことが多いのです。
けれど、こんなたわいもない話題で
お客さまとの気持ちのつながりがとても強くなってきました。
「お嬢さん、大きくなったでしょう」
「就職は決まった?」
「あるじさん、屋根の雪下ろしは気を付けてね!」
「今度、あの時食べた納豆の作り方を載せてくださいね」
見てくださるお客さまはとても多いようで、
皆さんが宿に初めていらした時から、昔からの知り合いのようです。
さて、彼女の質問への答えです。
「栃尾又温泉と宿にリラックスしてくださるようにお声掛けする。
栃尾又っていいところだねぇ」と言っていただけるように
書いてみることにしました。
そういえば小学校の時、作文が好きだったなぁと、
ふと思い出しました。
さぁ、いつもの私で書いてみよう―。
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約1,000文字。
書くときは書きすぎるほど。
読み直すと同じ事を何度も書いていたり、
独りよがりになっていたり、
読む人にわかってもらうように書くのって
ホントに難しいな。
文中の親友はこれを生業にしています。
マジ、尊敬!!!!
6回目の原稿を出しました。
いよいよ折り返しです。
12回全部完了すると季節が完全に春になっていることでしょう。
お客さまがまた栃尾又に戻ってくださる季節です。
待ち遠しいな。