久々に寒くて、晴天になりました。
‘カモシカが来てるよ’
とあるじに言われまたまた撮影してきました。
こっち見てるでしょ。もう仲良しな気分です。
空気は冷たいけれど確実に
春が近づいています。
宝巌堂の玄関前のフキノトウもようやく!
朝からたくさん食べました!
新潟日報晴雨計の話題も’おいしい朝ごはん’。
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「おいしい朝ごはん」
「美味しい朝ごはんは、新潟のお宿から始まる」
「ごはんが主役の新潟で、美味しい朝ごはんを食べてほしい」
県内の宿の若旦那たちが、
地域の食文化の発掘と新しい味覚を求めて初めた
「にいがた朝ごはんプロジェクト」はことし、第二章を迎えました。
宝巌堂は、このプロジェクトには参加していませんが、
朝ごはんはちょっと自信あります。
毎朝、あるじが作る玉子焼きは定番中の定番。
焼き海苔、青菜のお浸し、マイブームの自家製糀納豆、焼鮭。
そしてまるで煮物のような具たくさんの味噌汁。
農家直送の魚沼産コシヒカリ。
忘れちゃいけない朝の果物。「朝の果物は金」ですからね。
プランによってはヨーグルトとトマトジュースもつきます。
至ってシンプルな朝ごはんですが、
アンチエイジングで有名な白澤卓二先生の本を読んだら、
どうやらこういう献立が一番いいらしいです。
でも私の子どもの頃は、
こんな日本の風景にはとんと縁がありませんでした。
私の実家は果物屋でした。
なんと午前1時まで開けている店だったのです。
東京の浅草という場所柄、
近所にはバーやキャバレーがたくさんあり、
当時は景気も良かったので、お客さんがホステスさんを連れて
「なんでも買っていいぞー」と果物を買いに来たそうですよ。
そんな感じでしたから、
早朝、朝ごはんを家族で食べる風景というのは皆無。
そんな私たち3人きょうだいには、朝の楽しみがありました。
毎朝、父が市場に行く車に一緒に乗って、
途中のパン屋さんで出来立ての調理パンを買う。
それを車の中で3人して食べる。
それが私たちの朝ごはんだったのです。
東京で暮らす娘は高校時代、登校時間のぎりぎりまで布団の中で、
朝ごはんを食べる時間がありませんでした。
あるじに送ってもらう車内で
コンビニの朝ごはんを食べていました。
「あのときと同じだ」と私は一人、思い出し笑いをしていました。
普通の朝ごはんに縁のなかった私が、
今ではバランスよく作り、朝からしっかりと食べています。
そのおかげか体が弱かったはずなのに、
今では風邪ひとつひきません。
朝ごはんってやっぱり大事なんだなと、今更になって思います。
明日の朝もしっかり食べましょう!
寝坊だった娘にも伝えたいことです。
《おわり》
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今でも私たちきょうだいの中には、あの時の光景が
しっかり焼き付いています。
パン屋のおじさんにはきっと
あの子たちは朝ごはんを家で食べられなくて
可哀そうだね、と思われていたかもね、って
いつも妹と話題になります。
でもねー、楽しかったんだよねー。
いまもあるかな、焼きそばパンやハムサンドパン。
おじさん、おばさんは元気かなぁ。