ドクダミの季節がやってきました。
この花を館内に飾ろうとは、最初は思いもつきませんでした。
可憐な可愛い花なのですが、
これはドクダミの花。
ドクダミ、と名前を聞いただけで、これは飾ってはいけないのか、
と思っていたのです。
そんな時、お花の先生でもあった昔のスタッフが、
この花をちょちょいっと、飾りました。
その見事なこと。
まだ開き切っていない、そのドクダミの真っ白な蕾は、
濃い緑の葉っぱとの対照がそれはそれは綺麗でした。
もうかなり古家だった昔の宝巌堂に、
文字通り花を添えてくれました。
これ以降、ドクダミの季節になると必ずどこかにお目見えします。
今年はこんな感じでスタート。
まだつぼみが多いけれど、きっとあっという間に花を咲かせるでしょう。
ドクダミの名前の由来は’毒を抑える’から来ているのだそうです。
摘んで飾り始めた最初はにおいがしません。
でも、花がだんだん開き、満開に近くなると、
どことなく薬草のような独特な香りがします。
摘むために茎を切り始めると、同時に、つんとした香り。
ただもんじゃないね、やっぱり。