特に苦手なのは、フキやズイキの皮むき。
ばあばが引退した今、
たくさんのフキをいただくことはすごくありがたくもあり、
反面、どうやってこんなにたくさんの皮をむくんだ?!、と不安も募ります。
ところがねー、
これ、あるじが案外好きっぽいんですよ。
って言ったら怒られそうだけど、たぶん嫌いじゃないと思います。
今年もスタッフのKさんから、
見事な太い’銀山フキ’を頂戴しました!
銀山フキはそこらのフキとはわけが違います。
その太さは直径1,5cmもある!
だから剥くのも、はかがいって、楽なんですよね。
味も違います。
煮ても、炒めても、その香りはしっかりと残っています。
今日は越後もち豚を細く切って、フキと一緒に炒め、
出汁と醤油だけで煮ました。そして片栗粉であんかけに。
フキがすべての味を取り込み、
なお、その存在感のある野生の味も加わります。
美味しいー!
さて、銀山フキを頂いたら、
必ずすることは、キャラブキの仕込です。
昨年はたくさんの皮を剥くのを避けていたら、
キャラブキを常備菜にするには全く足りませんでした。。。
でも、今年もたぶん、この一度きりしかしないんだろうなぁ。
なにしろ、銀山フキはほとんど小売りされていないのでは、
と思うのです。
今年ももあるじから手を貸してもらいました。
さぁ、煮ますよ。
分量はばあばのレシピです。
ばあばは近所の先輩おばあちゃんから教わったそうですが、
このレシピの出所は、実はばあばの姑。
つまりあるじのばあちゃんだった、というから
回り回って宝巌堂の手元に戻ってきたのですね。
醤油、砂糖、酒、みりん、たかのつめ。これだけです。
水は一切入れません。
味は濃いですが、こうしないとカビが生えます。
キャラブキはそんなにがつがつとかっこむようなモノでもないですしね。
噛みしめるとしみじみ味が出てくる、そんな一品です。
焦がさない様に気を付けて、
だいたい1時間くらい。
そのままにしておいて、翌日天気が良くなったら、干すんです。
今日は残念ながら太陽がかぁーーっと照る日ではなかったので
また明日に期待しましょう。