手術当日の私の足です。
これがどういうことか、とっさに記録しておこうと思ったんです。
我ながら、よく、デジカメ持ってたと感心しちゃいました。
どう思います?この膝のビスみたいの。
これが借り留めらしく、膝にビスが入っていると聞いたんだけど、
果たして本当なのか?
ちなみに私の足は引っ張られています。
6キロの重りで。
しかもあとから看護師さんに聞いたことによると、
普通はだいたい2キロ、多くても3キロくらいの重りだそうです。
それが倍の6キロ!
いかにすごい折れ方だったのか、
あとから聞いた本当のコトの顛末は、思わずぶるっとする話ばかりです。
骨折術後の思い浮かぶ光景と言えば、
脚全体を真っ白な大きな石膏の塊が覆う場面。
そこに、たくさんのお見舞いのコメントが描かれている!
っていう感じではありませんか?
ところが、
ギブスをすると、リハビリができないので、
現在はほとんどしないようです。
昔は、やっぱり自然にくっつくのをまっていたのでしょうか?
それでは、一体、私の足はどうなってるの??
私の大腿骨の部分には、
長い金属が入っています。
そして、この金属の棒は膝と付け根をビスで止められているんです!
ところで、素人の想像力ほど、
まさに想像を超え、常識を超えるものはこの世にありません。
この長い棒をいれるとき、いったいどうするか?
私の病室は、患者さんが入れ替わっても、そのたびに、
また、楽しい70?80代のご婦人たちばかりです。
整形外科は手術さえ無事に済んでしまえば
あとはリハビリをがんばるだけ。
なので、病室は案外にぎやかです。
話に花も咲きます。
‘普通はさぁ、あれだけ長いのを入れるんだから、
棒の長さだけ、切るよねぇ?’
‘そのとき、血はどれくらい出ちゃうんだろう’
‘でもさ、そんだけしか、切ってないんだから、変だよね。
一体、どこからその棒を入れたの?
筋肉もあるのに、どこに入ってるんだろうね。
間違ったところに行かないんだろうか。’
手術後、先生からレントゲン画像を見せてもらいました。
下の部分は膝のあたり、そしてそのすぐ上が折れたところ。
斜めになってる??
しかも、けっこうぼきっといってますか?
‘右骨幹部螺旋(らせん)骨折といいますね’
‘螺旋ってことはひねったってこと?’
‘そうですね’
‘っていうことは、
雑巾を絞って、そのまま斜めにポキっっ、ていうことですか?’
‘そうそう、そんなかんじ!’
ひぇー!なんでまたそんなふうに折れたんだか!
‘これはね、かなりの大怪我ですよ。
大腿骨はね、骨の中で一番大きな太い骨です。
そこがこんなふうに折れていますからね’
と言われてしまいました。
素人の考えって、ホントに浅はかでした。
そして術後の画像はこちら↓
これは正面からのレントゲンです。
横からの方がまっすぐになっています。
正面画像はまだ骨がずれていますが、
これからこの部分に骨がもわもわと出来てくるんですって。
子供なら1カ月もしないうちに。
‘でも、僕たちの年齢になると、
ちょっと時間がかかるんですよ’
と、先生。
(いやいや、先生ってば気を遣ってくださって。
先生のがずっとお若い!!!)
傷あとはといえば、
抜糸後の膝のあたりはまるで虫刺されみたいなんです。
針は、ホッチキスのでっこいやつみたい。
なんだか笑っちゃう、この傷あと。
これと同じ感じの傷あとtが、足の付け根のあたりに9針あります。
でも、たったのこれだけなんです。
抜糸は10日後でした。
ホチキスで留めたところは、
ペンチみたいなハサミで、パチ、パチ、パチ、
と、切っていきます。
あまり痛くはない。ちょっと、ピチ、ってするくらい。
でも、看護師さんによれば、
男性の方が、このような痛みには弱いのだそう。
もわもわとした、新しい骨の気配は、
いったいどれくらいから見えてくるのかしら。