宝巌堂の提灯が、冬にこんなんなってましたー!
てことで、今は取り外しています。
提灯の代わりになにかいいモノがないかなぁと
ちょっと物色中。
しばらく裸電球ですみません。
そして、
この提灯の下に毎年春一番が出ます。
雪が少し解けます。
少し草が見え始めます。
その草の下に柔らかい黄緑色の、そう、
フキノトウがちょっと顔を出すと、
春が来たなぁ~!って
心から感じます。
フキノトウを採って、てんぷらにしたい、
フキノトウ味噌にしたい!
いろいろと食の欲望がわきますが、
ちょっと待って、待って。
ここに出たこのフキノトウだけは、
今まで収穫したことがありません。
春を待ちわびた雪国の幸せを感じる、
これは栃尾又にこの季節に来てくださるお客様も
きっと同じ思いでしょう。
だから、看板を出します。
これだけは採らない。
鑑賞するだけ。
’愛でてください’の意味を込めて
’目愛でてください’と。
でも、このたびのあるじの入院中、
休館日だったとき、
戻ってきたら、
あれ?黒板の文字が消えている。
そして、
フキノトウも、3つとも、
綺麗に姿を消していました。
なによりもショックだったのは、
黒板の文字が、
布などを使わないと消せないくらいに、
きれいさっぱり消えていたことです。
’悪いこと’って
きっと思ったからこそ、
消したんですよね。
春が遅い栃尾又にも、これからは
少しずつ雪が解けて
あちこちで春だよりが見えたり、
聞こえたりします。
’目愛でる(めでる)贅沢’も
ぜひ楽しんでほしいなぁ。