我が家の娘が高校生の時、
修学旅行に行くために買ったかばんは、なんとキャリーバッグ。
通称ゴロゴロです。
’ゴロゴロを買う’と言われ、
なんで修学旅行に行くのに、毛玉取りを買うのかと不思議だった。
ゴロゴロ違い。。。。
あれから十数年。
ゴロゴロはすっかり旅のお供として定着しましたね。
もうボストンバッグで出かける時代じゃないのねぇ。
実は、
このゴロゴロについてのブログ記事を書くのは
今回が初めてではありません。調べてみたら4回目。
過去のそのブログがあるとき検索にひっかかったようで、
なんとテレビ局から取材の電話があってびっくり!
人込みの中でキャリーを引く際に、
自分から遠く離れて引いていると、通行の妨げになったり、
気が付かずキャリーにつまづいてケガをしたり、
という事故が話題になったときです。
そういうことはありますか?というような内容でした。
私も20年ぶりにハワイに行くとき、
スーツケースを買いました。
海外旅行だし、土足だし、ホテルだし、
道路ではもちろん、室内でもどこでも
置くときもドスン!て感じで、特に注意も払わなかった。
床って傷つかないのかな?、
いや、そんなことこれっぽっちも思わなかったし。
さて、
靴を脱ぐ、という文化の日本ではどうでしょう。
道中はゴロゴロ、ゴロゴロ。
雨でも雪でも、道路が濡れていてもやっぱりゴロゴロ、ゴロゴロ。
そして、日本旅館はほとんどが玄関で靴を脱ぎます。
では、ゴロゴロはどうする?
脱げない。
それではあまりに不衛生ですよね。
お客様の持ち物を’拭く’ということは、
ある意味、とても失礼なことなのですが、
ゴロゴロの車輪は必ず拭かせていただいています。
そして、敷物もご用意しました。
ゴロゴロは必ずこの上に置いて頂いています。
また実は、
衛生面もさることながら、
宝巌堂の館内は、とても傷つきやすい桐床です。
キャリーバッグをゴロゴロするということは、
床や階段に無数の傷がつくことになります。
これはとっても切ない。
なので、
せっかくのゴロゴロですが、
館内ではお持ちいただいてます。
’重いから’キャリーをご利用なのに、
引いて歩けないなんて、まったく申し訳ないことなのですが。
こうしてみると、
少なくとも、日本家屋にとっては
キャリーバッグは案外不便なもの、なのかもしれませんね。
さて、ここで今一度のお願いです。
キャリーバッグをお持ちの際は、
①車輪を拭いてから、館内に上げてください。
②館内は転がさず、必ず持って、ご移動ください。
③キャリーバッグの車輪は畳、フローリングの上には
直に上げないで、敷物の上においてください。
お客様はみなさん、本当に快くご理解くださって、
いままで、
キャリーバッグでのトラブルはまったくありません。
皆さんのご協力に
ホントにホントに感謝いたします。
ありがとうございます。