青空がもった昨日、
あるじはここぞとばかりに雪掘りです。
‘どこの雪掘りに行くの?’
と必ず確認します。
もし万が一何かあってもどこに行ったのかわからないのでは、
恐ろしすぎる。
今日は大屋根!
やっぱり大屋根か。
ではどうか気を付けて。
と、私は用足しへ。
戻ってきて坂を上りはじめたら
なにやら上の方に気配を感じます。
あ、黄緑色のヤッケ。
久々に大屋根の上にいるあるじを確認しました。
それからしばらくして、
ガタンっと大きな音がしました。
あ、ダンプを落とした音だ!
終了だ。
屋根から降りるとき、
スノーダンプをまず先にしたにおろします。
たぶん、落とすんだろう。
そして、そのあと自分が降ります。
昨日はその光景にちょうど遭遇しました。
ドキドキです。
ヘタに声はかけれない。
しっかりつかまって、無事に地面に足をつくまで
油断はできません。
雪国生まれとは言え、
栃尾又に戻ってくるまではたぶん雪掘りはしたことなかったと思う。
宝巌堂のこの屋根、ぱっと見は、普通の勾配のような気がしてしまうんですが、
これがかなりのシロモノなんだそう。
この家が初めて建った時、
そして、いよいよ屋根を上げる、というときに、
親戚に言われたんだそうです。
’この勾配の屋根を本当に載せる気か!?’と。
でも、結局そのまま、今の屋根、です。
どうしようもなかったんですよね、その時は。
あれから50年以上経ちました。
近い将来、屋根のこと、真剣に考え直さないとね。。。と
先日あるじと話しました。
昨晩、スノーボードの平野歩くんのインタビューを見ました。
彼は大怪我をしてから復帰したばかり。
また怪我をするんじゃないかと、不安じゃないですか?
と問われていました。
そしたらあるじが、
’俺もシーズン最初に屋根に上るときは足がすくんで
どうしようもないけど、
上がってしまえば、あとは、
いかに安全に作業ができるかということだけに集中してやるんだよな。’
たぶん同じことなんでしょうね。
2月になれば、あと雪も1ケ月。
3月の声を聞けば、どんなに降っても
もう少しだ!と踏ん張れる。
雪国の暮らしは季節とともに歩みます。
雪掘りするみんな、どうか気を付けて。