八海山の季刊誌、’魚沼へ’の
最新号に載せて頂きました。
この季刊誌は、八海醸造さんのPR誌で、
このたびは第58号春号です。
この表紙。このお二人の表情のなんとも素敵なこと!
お話があったのは、1月の終わり。
取材の日は、雪もたくさんありました。
この季刊誌の存在は知っていたものの、
手に取る機会があまりなかったのです。
改めて頂いた中身を見てびっくりです。
なんて読み応えのある季刊誌なんでしょう!
美しい写真、本物かと見間違うような挿絵、
珠玉のエッセイ、料理の手ほどき、
そして八海山の飲めるお店、等々、
情報が満載なのです。
初めて知ることがたくさんです。
ドイツ文学者で、エッセイストの池内紀先生の
’魚沼雑記’。
魚沼の地を歩きながら、
珍しいもの、歴史の道しるべなどを描く、
現代の’北越雪譜’です。
’魚沼の冬ごもり’のなかで
宝巌堂について書いてくださいました。
その中で、
嬉しい事をたくさん見つけました!
まずは’旅のしおり’を読んでくださったこと。
そして、こう感じてくださった。
’部屋で見つけた旅のしおりに述べてある。
自分たちがたまの旅行で、「こうだったらいいな、
ああだったらいいな」と、思ったことを取り入れて
「宝巌堂スタイル」をつくり上げた。
「私のことは放っておいて。でも、見ててね、さりげなく」
「さりげなさ」がまさしく宝巌堂スタイルをつくっている。
ティッシュ箱の隣に、さりげなくもう一つ小箱があって、
ビニール袋が入っていた。
「必要な方はどうぞお使いください」とある。
確かに旅行中は何かとビニール袋が重宝なときがあるものだ。’
他にも
トイレのスイッチが自動なこと、
トイレのスリッパが塗り下駄だったこと、
館内はスリッパがないこと、
1品少なくなると料金もすこし安くなること、
365日一人泊歓迎なこと、
チェックインがバスの時間に合わせて早いこと、
などなど。
私たちが意識してこうしよう、決めたことを、
みんなみんな気が付いてくださった。
まるでそれは、
宝巌堂をご贔屓くださる超常連の皆さんのようでした。
伺えば、
ここ何年もプライベートでは
旅館には泊まっていらっしゃらないそうです。
ホテルの方が気楽。
もてなしも、料理も。
それもまた宿屋を営む身としては、実は
わかるような気がするんですけどね。
宝巌堂スタイルはまだまだ志半ばです。
でも、
きっと私たちと皆さんの見ている方向って
同じですよね。
これからも
美味しいものたくさん作って、
滞在中はしーーーずかで、
お客さまとお帰りの時に楽しくおしゃべりする。
心がほどける、体もほどける、
そして、
すべての五感そのものを愉しめる場所で、
これからもありたいです。
春に向けて、今年もまた
いいスタートが切れました。
この機会に感謝。
ありがとうございます。