フキノトウがたくさん採れると、
いよいよフキノトウ料理の出番です。
私の山菜料理は、
ほぼ100%ばあば直伝。
山菜を触ったことはなかったので、
未知の世界でした。
山菜は、採るのは面白いけれど、
実は美味しく食べるようにするは面倒なもの。
細かい処理をすることは多いし、
肝心なことを、やるとやらないとでは大違い。
山菜ほど手間をかけないと美味しくならないものはないような気がします。
最初に覚えたのはフキノトウだったかも。
料理もまた最初はフキノトウ味噌から始まったと思う。
フキノトウの処理は
実は私が苦手な部類。
あまりに綺麗にしすぎると、食べるところを全部捨てかねません。
処理した後は、塩を入れたたっぷりのお湯で茹でます。
茹でたら水にとって、そのまま1時間つけておきます。
そうすると、水がフキノトウ色になるんですよ。
緑って言うか、黄色って言うか、とにかくけっこう綺麗な色。
水につけるのはアクを抜くためなのですが、
長い間つけていても、香りは飛びません。
本当に力強い春一番の山の恵みです。
処理しているときも、指先が真っ黒になるくらいのアクですから、
生で使うことなんて考えたこともなかった!
でも
最近、覚えたやり方は、私の教わったのと全く違っていたんです。
ところが、いざ、それを公表してみると、
その違うやり方をしている人の多いこと多いこと!
もしかして、
ばあばのやり方の方が、マイナーだったのか??
って思うくらいです。
フキノトウを生で刻みます。
アクで真っ黒になるから、手早くね。
熱したフライパンに油を入れて、
炒めます。
そこに、合わせておいた味噌と砂糖を入れて炒める。
出来上がりはこんな感じの色。
色は悪いですが、味はばっちりです。
そういえば、よく瓶詰とかで売っているのはこんな色ですよね。
さて、
ばあばから教わったやり方はというと、
最初にフキノトウを茹でておきます。
それから胡麻味噌を作る。
たっぷりの胡麻入りが好きなので、
結構胡麻の量は多いかも。
酒入れて、更によく摺って、
そこに味噌と砂糖を、だいたい同量入れます。
さらにどんどん摺って。
こんな感じになったら、
刻んだフキノトウを入れて、混ぜます。
出来上がりー!
このやり方は色がやっぱり綺麗にでます。
材料はほぼ同じなのに、
出来上がりはこんなに違う!
初めて知ったフキノトウ味噌の二変化。
ちょっと得した春初日です。