宝巌堂のチェックインは
栃尾又着13:46のバスに合わせて、
13:45~です。
宿泊施設では
チェックインは15:00、チェックアウトは午前10:00、というのが
お決まり、の時代がありました。
でも栃尾又では
チェックイン時間なんてあってないようなもの。
昔は、朝8:35着のバスに乗ってきて、
’ここんしょ~~、(ごめんください、って感じかな)’と
常連の近所のじぃちゃんがやってきたこともよくあることでした。
まさに親戚の家を尋ねてきた感じですよね。
宝巌堂では、
チェックアウトは午前11時なので、
最大21時間、ご利用いただけます。
さて
なぜ、チェックイン時間があるのか?
そして、
どうしてチェックイン時間前には
入れないのか?
きっとみなさんもとても疑問に思われますよね。
チェックイン時間というのは、
お店にとっていえば、’営業開始時間’です。
旅館は連泊の方もいらっしゃるので、
区別がつきにくい。
開店時間、閉店時間があるわけではありませんが、
お客様の日程に合わせて、
チェックイン、アウトの区切りがあります。
午前11時、チェックアウトされた後は、
次のお客さまのために、スタッフはお掃除開始です。
お掃除が多い日もあり、また少ない日もありますが、
すべての午前中の仕事は、
どんなに遅くても12:30までには
終わるように行動しています。
そして、迎えるチェックイン時間の
13:45。
その間の、約1時間。
私たちがお昼を済ませてる間に、
午後一、スタッフが出勤。
掃除の終わった部屋を再度すべてチェックし、
本日のお客様の情報を確認します。
廊下、玄関周りを整え、温泉口の下駄をそろえ、
飲み物を補充します。
季節によってはストーブやクーラーのスイッチを入れたり、
ヘットが落ちてたらまた拾ったり。
これらの作業を済ませ、
しばしの静寂が訪れます。
このひとときの静寂。
前日のお客さまの’空気’から、
今日のお客さまをお迎えする’空’気’に変えるこの時間。
実は、これが
私たちが一番大事にしている時間です。
私たちもお客様には、
出来るだけ早くお越しいただいて
ギリギリまで栃尾又温泉を堪能していただきたいのですが、
チェックイン前に入館できない理由はここにあります。
チェックインぎりぎりまでこうして準備をしているので、
その前にお迎えしてしまうと、
掃除機がかけれない、チェックができない、
なによりも、ドタバタドタバタしてしまう。
たとえ部屋ができていても、
実際はすべてが’準備中’。
その’空気’はお見せしたくありません。
チェックインと同時にお越しいただくお客さまは
とっても多いです。
栃尾又を好きでいてくださるんだなぁって、
少しでも長く栃尾又の空気を感じたいって思ってくださるんだな、って
すごく感じます。
ちょっと早く着きすぎちゃった。
ごめんなさい、
13:45までどうかお時間ください。
全力で今準備しています~~!
いつもありがとうございます。