宝巌堂の部屋数は8室。
それに対して、
お食事処は多くても5室分しかありません。
これもまた当初からの問題点ではあったのですが、
3室はお一人さま優先のお部屋だからお部屋食だし、
湯治滞在の方もお部屋食だから
何とかうまく回っていたのですね。。。
お部屋食をやめる、
お食事する場所を選べるようにする、
というこのたびの計画。
それをするには食事場所を作る必要があります。
さぁ、どうする?
増築は無理。スペースがありません。
そこで
候補に挙がったのは、1階の暖炉のある読書スペース。
通称暖炉の部屋。
ここ、好きなんです。
でも、
いい空間の割にはあまり活用できていなかった場所。
ここ、お食事処にしたらどうだろう?
ロビーとしてもらくらくと使ってもらえるような。
いいんじゃない?
扉付けてね。
そしたら、
ちょっとした個室にもなります。
でも、そんなことしたら、
この大量の本はどこに置くの?
冷蔵ストッカーは?
階段箪笥は?
パブリックスペースが全くない、のもどうかと思うよ。
ならば、
お部屋を一つ減らそう!
え!まさかの決断!
誰にこの計画を話しても
いいね!をあまりもらえませんでした。
お客さん、減っちゃうよ~~、
もったいなくないですか?
減らさなくてもなんとかできないんだろうか?
確かにすべてもっともなのです。
でも、
ずっと思っていたことだったのです。
お客様にもう少しゆとりを感じて過ごしていただきたい、と。
そして、
館内にパブリックスペースを増やしたい、と。
減らす予定のお部屋を改造して、
そこに本の部屋を作る。
館内大移動です。
栃尾又に戻ってきて、
改築するまで19年という長い時間がかかりました。
そして、このたびの少しの手直しが、
ここ1ケ月の間に
なぜかサクサクと進んでいます。
決まるときは決まるんだな、と
少し感慨深い私です。
どこのお部屋がなくなるの?
それはまたもう少しあとでご紹介しますね。