こんばんは、
新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’
野菜大好き若女将、星智子です。
せっかちな私と、
慎重なあるじ。
どちらの意見が正しいとか、正しくないとか、そういうことではなく、
その都度、すり合わせながらモノゴトを決定します。
でも、あるじが絶対に譲らないときは、
ほとんどあるじの意見が正しい。
長々の休業から、いったいいつ再開するのか、
はっきりとブログに書きたい私と、
そんなに前のめりになるな、と譲らないあるじ。
GW後の’ステイホーム’の結果は出た。わりとよかった。
5月14日に解除の結果が出てくるのは
その週間後の5月28日。
慌てるな、状況をよく見て、と。
栃尾又温泉は温泉地全体として、
5月31日までは間違いなく休業します。
そこまでしなくても、そんなに慎重にならなくても、とも確かに思います。
むしろ外出自粛など理にかなっていない、という情報も耳にしました。
それでも、ここまで信じてきた道です。
新たな第一歩を、これから踏み出そうと思います。
そして、
この新たな第一歩として、
検討しなくてはならないことがたくさんありました。
それは、お客様にとって、
快適さよりも、むしろ、昔に戻ったような’不便さ’を
強いることになるかもしれません。
その一番のお願いは、
’ごめんなさい、
しばらくはキャリーバッグでのお越しをご遠慮ください’
なんです。
宝巌堂はスリッパのない宿です。
その理由は、桐材を廊下に使用しているから。
桐は暖かく、そして涼しく、心地よい素材です。
裸足で過ごすには最高なんですが、とても傷つきやすい。
缶ビールを落とすと、床の方がへこむくらいですから、
ゴロゴロすると、廊下はとんでもない傷がついてしまいます。
でも、このキズは、生活のキズなので、これは歴史。
そこまで神経質にはなっていません。
実はこのたびのお願いの一番の理由は、
衛生面なんです。
廊下は素足で歩いて頂く、というのが基本なので、
キャリーバッグがゴロゴロするということは
これはかなり不衛生なこと。
通常は、
車輪を拭いて、車輪カバーを付けて、なおかつ
キャリーバッグはシートの上に置いて頂くようにお願いしています。
だた、今現在はこの状況です。
どんなにきれいにしてもやっぱり、
キャリーバッグの車輪には、不安が残ります。
そこで、お客様には大変なご不便をお掛け致しますが、
しばらくはキャリーをしまっていただいて、
身軽ないでたちでお越しになりませんか?
着替えと必需品をお持ちいただければ
たぶん不自由なくお過ごしいただけるかと。
タオルも作務衣もあります。
本がたくさん本箱にありますよー。
他にも、
紙おしぼりにする、
タオルでなく、タオルペーパーにする、
日本茶も茶葉でなく、ティーバッグにする、
などなど、
決定したものもあり、検討課題もあり。
少しでも安心して、宝巌堂で気を緩めて頂けますように。
模索する、あと、10日です!