ばあばの食卓:親いも煮物

こんにちは!

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

昨日、

勇退したスタッフのミヨさんから電話がありました。

’親芋、要るー?’

でした。

ミヨさんとはもう親戚づきあいみたいなもので、

玉ねぎが採れたよーとか、枝豆要るー?

と、いつも、奥(宝巌堂のこと)を気にしてくれます。

 

野菜の季節ではなおさらで、

電話も頻繁。ありがたいことです。

 

今日は親いも。

親芋とは、里芋の’親’のこと。

私もね、教わるまでまったくそういう名前も知らなかった。

なに?おやって?

さらに、里芋には、子も、孫もいます。

親にくっついてるのが子供で、その子供にくっついてるのが孫。

私のイメージはこんな感じ。たぶん合ってると思うが。。。。

 

親はきっと子供や孫の芋に栄養を全部与えて

固くなっていくんですね。

形もごつごつして、とても里芋とは思えない姿です。

 

昔はこれ、捨ててたそうです。

でもばあばは、これを煮ていました。

 

′親芋はこれだけで煮ると美味いんだよ’

と、

その言葉はとーっても頭に残っています。

今でも捨てちゃう人は多いみたいですね。

ミヨさんでさえ、

’要らねぇ~~~!’って言うくらいですから。

 

ということでこの度も親芋いらんか~?の連絡、

で、ほとんど私のものに!ありがたや~~!

だって、欲しくても売っていませんからね。

貴重なんです。

 

煮方:

鍋に親芋と出汁をかぶるくらい入れて、酒を入れる。

まずはそれだけで、竹串を指してすっと刺さるまで煮ます。

そしたら、そこに味噌を入れる。材料はこれだけ。

味噌を入れて、ちょっととろっとして来たら完成。

 

ちょっと水っぽいかなと思っても、

盛り付けるまでに、親が水分を吸って行ったような気がします。

最後は水分はまったくなく、

すべて芋に絡まりついていましたから。

 

出汁と酒で煮ている間は

すーーーーーごい、トロミです!里芋以上です。

これが美味しさの秘密なのかしらね。

 

私も食べました。

 

え?砂糖、入れてないよね?

めっちゃくちゃ甘い!

本気で甘いです。

 

ばあばからずっと聞いていた、

’親芋はそれだけで煮る’

私の頭にずっと残っているヒミツのコトバです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 Comments

    1. 栃尾又温泉 宝巌堂

      わー、ありがとー!季節ものだよー、早く――!!!!

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