こんばんは、
新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’
野菜大好き若女将、星智子です。
今日は、
気が付けば1年も来てなかった!と本人がびっくりしてた、
お馴染みさんがお泊りです。
いつからのお付き合いなんだろう、と、宿帳を見たら、
平成22年に初めてお越し頂いていた。
あれから14年の月日が流れ、
ふと計算したら、
今現在の彼の年令は、大改築の時の私の年令だったことに気が付き、
ちょっと感動している。
宝巌堂の歩みと一緒に、年を重ねて来たんだなぁ。
そんな彼も素敵なパートナーができて、
このたび家を建てた。
その家が写っているハガキを見たら、
’あれ?なんだかウチに似てない?
小上がりがあるし、雰囲気も、
なんかどこかの旅館みたいだね、素敵ねぇ’
って、スタッフと話をしてた。
それを彼に伝えたら、
’実は、宝巌堂さんをモデルにしたんですよー。
小上がり、絶対欲しかったし、
この棚とかも、本箱みたいにしたかったー’
友達にも、’宝巌堂みたいだね’
って言われたんですって。
こんな嬉しい報告を受けたのは、
実はこの度が2回目なんです。
以前も、お馴染みさんが家を建てた時、
参考にしたんですよ、小上がり作りました!っておっしゃってて、
あぁ本当に嬉しすぎた。
宿屋冥利に尽きます。
いわゆる’小上がり’がある部屋がある宿は
今では少なくありませんが、
私の知る限りでは一番最初に小上がりを作ったのは
湯田川温泉の湯どの庵さんです。
間違いないと思う。
20数年前、改築するずっと前から、
あちこちの宿の切り抜きを集めていました。
そして、湯どの庵さんのお部屋を見た時、
これ!これ!!これを絶対に作る!って決めたんです。
これしかない!それくらい衝撃的でした。
設計の先生にもそれを伝え、
めでたく念願の小上がりのある、ほぼ理想通りのお部屋ができました。
どんな部屋にするか、と決めることは、
つまりは、
お客さまにどんなふうに過ごして頂きたいか、を
見てわかるように表現するということです。
だから、
宝巌堂みたいな部屋にしました、というお声を頂くということは、
まさに、想いが通じたということに他ならないんですね。
これから続く、どの場面でも、
お客さまと私たちと、
相思相愛がずっと続きますように。
これからもずっと仲良しな2人でね。
と、親戚のおばさん状態の私でした。