いざ、旅館大沼さんへ

こんばんは、

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

 

‘女将さん、お客さまです!

 

鳴子温泉の、大沼さん、って

おっしゃってます!’

 

と、若干スタッフも興奮気味だったけれど、

それを聞いた私が、とにかく興奮した。

 

え?鳴子の大沼さん??

 

え、なんで?

秘湯を守る会で、自在館さんに泊りにいらしたんだね。

そして、わざわざウチにも顔を出してくださった!

嬉しかったなぁ。

FBではやり取りをさせていただいているけれど、

実際にお会いするのはもちろん初めてです。

鳴子温泉にはいつか行きたいと思っているのですが、

新潟からなにしろ遠い。

 

でもそんな遠くから、栃尾又に若いお仲間たちと

’湯治とはなんぞや’の旅に来てくださった。

 

旅館大沼さんは、

栃尾又温泉と同じ、湯治文化が宿る温泉地、鳴子温泉にあります。

湯治といえばイコールぬる湯と思い込んでいた私ですが

鳴子のお湯はとっても熱く、45度以上あるようです。

 

’お客さんはどれくらいの時間温泉に入っているのですか?’

と、たずねたら、

10分くらいを一日に数回、とのこと。

確かにその温度では、長い時間は入れません。

長湯するのが湯治だと思い込んでいたので、これまたびっくり。

お客さまも常にたくさんおいでのようなので、

その温泉の効果がわかりますね。

 

もう7,8年前に、

鳴子温泉で作った、パンフレットを無理言って送って頂いたことがありました。

そのとき、

 

’星さんのようなところと、

現代版湯治のネットワークを作りたいと思っています。

それぞれの効能の高い温泉、

地域とつながるこだわりの食、

個性ある宿主が、

一生懸命宿を守っているところと’

 

とメッセージを頂きました。

 

その時の私は今思うと、

この言葉が理解できていなかったような気がします。

 

コロナ禍の4年の月日を経て、

今、この言葉の意味が、心に沁みます。

 

これからは、

こうして温泉と宿を

みんなで守っていくんだね。

 

大沼さんは、湯治宿としてのイベントをたくさんしておいでです。

今回の旅のお仲間も、そのイベントを通じて出会った、お若い方たち。

イベントは超苦手な私にとっては、それはとっても驚きでした。

 

イベント、と湯治、って、自分の中では結び付かなくて、

湯治に来たんだから、イベントに参加という感じではないよね、

と思っていたからです。

 

大沼さんのイベントは、イベントというよりも、

湯治という文化を根付かせるための’アクション’です。

HP内のブログには今までのこうした取り組みがたくさんありました。

 

それぞれの温泉地が、

それぞれのやり方で、

湯治という文化を守る。

みんな、正解。

だから、ネットワークを作って

この文化の懐の深さを伝えられるといいんだね。

 

さぁ、鳴子温泉に行こう!