100文字お部屋紹介シリーズ その②私の居場所’

こんばんは、

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

令和の灯りの大改革に続いて、

今日は大改革したお部屋をご紹介いたします!

 

10数年来のお馴染みさんがお泊りです。

 

’今年もよろしくお願いします~!’

って、

なんか年始感が漂うご挨拶は、

いつも同じ季節にお越し頂く、お馴染みさんならでは、でしょ。

いつもありがとうございます。

 

毎年、同じお部屋をご希望です。

同じ間取りのお部屋もあるけれど、

でも、やっぱりこのお部屋がお好きなんですよね。

ありがたいことです。

 

’弐の拾番’

 

この部屋を改造するとき、

実はこの方をイメージしました。

 

いつものこのお部屋で、

どうやってお過ごしになっているかな、と、

想像して設えました。

 

私たちも、おかげさまで休館日を頂いて、

あちこちの宿へ泊ることができるようになりました。

その中で、先日感じたのは、

客室で過ごす中で、

それぞれの’居場所’は確保したい、ということ。

 

せっかく広くなったこの部屋で、

今までと同じような設えをしたのでは、

この広さを生かせない。

いいアイデアはないかな?

と考えた時、

先日の’居場所’問題がふと浮かんだのです。

 

’ねぇ、二人で同じ部屋にいるとき、

テーブルをはさんで、向かい合ってる、ってこと、

ないよね???、

コタツ以外は’

 

とあるじに問うたら、

 

’ないね’

との即答。

 

そうなんですよね。

 

向かい合って座ることなど、実はないのかもしれません。

それぞれの居場所を確保すること、

これがもしかしたら、居心地の良さ、に通じるのかも。

 

そして、思い切って決めたのが、

この配置でした。

 

真ん中にあるテーブルは、仮の姿。

実はまだ試行錯誤中です。

それぞれのソファの脇に、それぞれのサイドテーブルを置きたい。

そのサイドテーブルは、只今物色しております。

 

ソファのクッションカバーは、遠藤のお手製ですよ。

生地を購入するも放置、の私のかわりに、

ちゃちゃっと作ってくれました。

 

なんだかとってもいい感じになったと思うのだけど、

どうでしょう?

 

 

さて、

 

 

居心地のいい宿にしたい、というのは、

宝巌堂の目標、なのですが、

あまりに漠然としているテーマで、

具体的になかなか言い表せない。

 

でも、

それがどういうことなのか、

文字にしてみて、

ハッと、今更ながら気が付きました。

 

居心地=居場所

ということに。

 

それぞれにとって、

 

居場所のある宿が、

居心地のいい宿。

 

少しずつ、少しずつ、近づいている、

 

と、信じている。