’ここは自分を見つめなおす宿’

おはようございます、

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

お一人さまが7組中5組。

静かに時が流れます。

中にはお友達同士がご夫婦が、それぞれお一人部屋の方も!

(宝巌堂では、これは超、あるあるですよー!)

それぞれの時を過ごされています。

 

10年以上前に湯治に来てくださったお客さまが、

久しぶりにいらしてくださいました!

ずっと思っていてくれてありがとうございます。

 

’1人で泊まっていると、ずーーっとしゃべらないので、

ごめんなさい、こんなにしゃべって、

なんだかしゃべりたくなっちゃって’

と、チェックアウトの時に、楽しそうに話してくださった。

いやいや、その気持ち、よくわかります!

私も超おしゃべりなので、

気が付けば最終チェックアウトのお客さまと

30分くらいしゃべっていたことがある。

 

このチェックアウトの会話から、

たくさんのヒントを毎日、いただいています。

私の知らない魚沼情報が出てきたりするんですよ。

お部屋や、お食事の感想や、今回はどんなふうにして過ごしたのか、などなど

お客さまから教えられることってすごく多い。

 

そのお客さまから、

’ここは自分を見つめなおす宿ですね’

と、

すごく素敵な言葉をいただいた。

 

これ、言葉としては、

そうそう、そうなんですよ、栃尾又ってそんなところなのよ、って、

私たちも漠然と思っていることなのですが、

それが、実はどんなことなのか、

頂いた言葉からやっと理解できました。

 

温泉に入っています。

しばらくすると、あれ、ここが痛いのかな?

ここが少し張っている感じがする、

あれ、ここは痛くない、

などなど、

今どんな状態なのか、

自分の体と向き合えるんですね。

じっくり、自分(の体)の声が聴ける、

自分を見つめなおす宿なんですねぇ。

と、

つくづくおっしゃった。

 

合点!

 

昔々の湯治は、

体が病気にならないため、それを予防する意味合いが強かった。

そして、

ちょっと前の流行りは、

体、よりも、心、が疲れているときに

湯治をする、という意味合いがどちらかといえば重視されてきた。

体よりも、心のメンテナンス、心のリセットをする場所、

私もずーっとそのように唱えてきました。

 

そして、

今ようやく、自分の中にストンと落ちたのが

頂いた言葉です。

 

体の声が聞こえること、

体の声が聞こえるような、そんな心になれること、

それが

自分を見つめなおすこと。

 

そんな宿ですねぇ、ここは、

 

って、

 

感動しすぎた。

なんて深いんだ。

 

’心と体をととのえる’

と、謳っています。

 

その先に、ちょっとだけ進めたのかな。

 

素敵な言葉をありがとうございます。

 

今日は午後からお休みをいただきます。

今日は私もあるじも

メンテナンスしてきます。

 

あぁ、明日はもう10月だよ!

 

秋晴れの、珍しく爽やかな朝です。

いい一日を。