こんばんは!
新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’
野菜大好き若女将、星智子です。
’憧れのお宿’とは、
岩室温泉の′著莪の里 ゆめや’さんです。
栃尾又から2時間もかかりません。
こちらは入ったばかりのロビー。
ゆったりしているねぇ。
いやぁ、本当に素晴らしくて感動しましたー!
久々に至れり尽くせりのおもてなしのゆめやさん。
ゆめやさんは
宝巌堂とは全く相対するおもてなしでした。
古き良き時代の、日本の宿、そのものです。
ほとんどすべてが部屋食にもかかわらず、
お料理は一品、一品、運んでくださる。
調理場はどこにあるのかなぁ、エレベーターはないし、
まさか、1階からここまで何往復もするのでしょうか。
これはすごいことだ。
20年前は、宝巌堂もお膳ですべて部屋食だったな。
7段も重ねてお膳を運んだこともあった。
今思い出すとよく持てたなぁって思う。(若かったね!)
温泉に行けば、
足ふき用のマットの替えが、積んであり、
お取替えください、との表示。
自動販売機はなく、
宝巌堂の本箱にある冷蔵庫ストッカーもない。
じゃ、ビールはどこで買うのか?の問いには、
’お持ちしますので、お電話ください’
との返答!!
それはちょっと申し訳なさすぎる・・・・。
と思っていたのですが、
温泉を出たら、のどが渇きすぎて、
ビール飲みたいー!!!となり、
悩んだ末、フロントへ内線。しかもお夕飯の始まる直前!
ところが!!!速攻で持ってきてくださいました。
六代目の宿主さん自らでした。
あぁ、美味しいー!
いいよねぇ、こんなひととき。ありがとうございます。
お料理はもちろん、すごく美味しい!
丁寧で、美しく。
気遣いがあふれています。
蟹~~!
フィンガーボールにはレモンがひと切れ。
生臭くなるから、の心配り。
ばしゃばしゃと指先を洗う。
朝のイチゴに、
こんな切れ目が入ってた!
手が込んでいますよ!感激。
お部屋の鍵は2つ。
可愛い巾着入りでした。
もう一つはちょっと小さい巾着に。
こういうの、やってみる?と、
あるじに尋ねる。
館内のあちこちには、
エスニックなマットがたくさんでした。
大女将が旅先でもとめてきたものだそうです。
実はキリム、や、キリム柄のクッションやラグを取り入れたいと
ずっと探して、悩んでたんです、思い出したわ。
ここで決心がつきました~。
コロナ禍以来、小上がりのお部屋以外のお部屋にも
お布団をご用意するようになった宝巌堂ですが、
こちらでは、お夕飯のあと、お布団を敷きに来てくださった。
今、こういうおもてなしをしてくださるところはないと思います。
シンプルですが、
これぞ、THE日本の宿です。
そして多分、それを目指していらっしゃる。
かたや、我が宿は、と鑑みる。
私たち自身が、
’あまり構わないでねー’、と、
自分がお客さんになったときに思うので、
宿主としても、
出来るだけ構わない(言い方に語弊がありますが・・)スタンスです。
そして、宝巌堂のお客さまは、
’はい、いいです、構わなくて。好きにやりますので。’と、
たぶん、それをよし、として、通ってくださっている、と思う。
どちらも、あり。
今日はこんな風に過ごしたいな、と
その時の、自分の気持ちに合った宿に泊まることが
すごく大事なんだね。
だから、宿屋は、
自分自身がお客さまになったときには、
こんな感じのおもてなしがいいな、
という道へ、
進む。
迷いがちだけど、
迷わないで、進もう。
私たちが
また、ゆめやさんに行こう!
って思う時は、
もっとがんばるぞー!
と、
自分を鼓舞するとき。
そして刺激をもらいたいとき。
さぁ、またゆめやさんに行くぞー!
がんばるぞー!
本当にいい旅でした。
ありがとうございます。