ここでは、いちおう’若女将’
スタッフのみんなは、’女将さん’って呼びます。
今まではずーっと名前で呼び合っていました。
私のことももちろんです。
ばあばは私のことを名前で呼ぶので、みんなも同じようにそう呼んでいました。
新生宝巌堂としての最初の社員は橘ですが、
彼女が私のことを最初に’女将さん’と呼び始めたのがきっかけで、
KさんもMさんも、
’そうよねぇ、’奥さん’なんて呼ばないで、ちゃんと’女将さん’って呼ばなくちゃだめだわ’と。。。
そして、最近はみんなから’女将さん’って呼ばれるようになりました。
でも、ちょっと苦手なんですよ。
なんかねー、この雰囲気の宿で、’女将さん’ってのも
なんだか、ちょっとえらそう気な感じしませんか?
もちろん、何事かがあった場合や、
責任者が出て行くような場面や、
名乗らなくてはならないような場合は
‘女将’です。
しっかり名乗ります。
’女将は私です’と。
それ以外の日常の場面の時は、
お客様をおもてなしすることにおいては、女将もスタッフも差はありません。
むしろ、みんなが自分が女将だと思って、
お客さまに対応してもらいたい。
そういう意味では私もスタッフの一員ですから。
もう17?8年くらい前のことです。
魚沼市旧小出町の緑川酒蔵さんに酒蔵見学に伺いました。
確か農協のモニターかなんかになってて、最終のイベントがこの酒蔵見学だったのです。
その日に会議室に集まった私達の前に挨拶に現れたのが
当時の緑川酒蔵の社長(現会長)さんでした。
そのときの社長の第一声。
今も忘れられません。
’みなさん、こんにちは、
えー、私が緑川のオヤジです。’
しびれた。
やっぱり、商人はこうでなくちゃね。
社長、とかじゃないんです。
だからね、私も名前で呼ばれたいなー。、
いつでも初心忘れるべからずの気分なのです。
それにしても
そろそろ’若’は卒業だよね・・・・。
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栃尾又ラジウム温泉 宝巌堂(ほうがんどう) 8室の小さな温泉宿です
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