宝巌堂が改築して、この4月で満5周年。
その後にばあばが引退してからもう早2年。
このたった5年の間に、私の状況もかなり変化して来ました。
常に自分の気持がせわしない。
ばあばもいない。あるじと2人。
館内のさまざまなことも気になるし、やることもたくさん。
スタッフは揃っているけれど、
何よりも自分自身が
自分の宿のことにしか目を向けられないという、
気持がまったく外へ出ていける感じではありませんでした。
このたび、何がきっかけであったのか、
久々に行ってみようと思うに、ちょうど楽しい会のお知らせがありました。
’新潟女将の会’の新年会です。
会場は岩室温泉ゆもとやさん。
この会は新潟県が全国初の若女将会をつくり、それを前身とし、
さらに発展させ、大女将も若女将もみんな一緒の盛大な組織になりました。
女性のパワーはすごいです。
この力で、存亡の危機にあっていた新潟ー福岡の航空路線を
めでたく勝ち取ったんです。
(私はまったく役に立ってませんが)
若女将会の時代は、自分もおかげさまで外に出られたので
県内の女将さんたちと交友を深めてました。旅行にも行ったなぁ。
でも、前述のとおり、
気がついたら5年近くも、まったく出席していなかったんです。
こんなに出てなかったので、当然ちょっと気後れします。
みんな覚えててくれるかな?
果たして、
みんなすごく温かく迎えてくれて、
すごく嬉しかったー。
’これからはもっと出てきなよー!
と、はっぱをかけられました。
それにしても、
若女将の時代から知っている仲間たちですが、
みなすっかり’女将’顔になりました。
年齢的なものはもちろんですが、ふわふわと浮いているような感じがない。
もう自分の宿をしっかりと背負っているという意識が
みんなを凛とさせてるんだなと感じました。
こうしたがんばってる仲間に会うとやっぱりすごくパワーをもらえます。
自分もがんばるぞー!と気合を入れなおします。
’がんばろうねっ!
また会おうね!!’
そう言い合って、会場を後にしました。
=============================
栃尾又ラジウム温泉 宝巌堂(ほうがんどう) 8室の小さな温泉宿です
=============================