‘家族の在り方’
これがこのたびの題名です。
私がつけた題名は、
‘我が家の序列’
実はこれ、あるじの受け売りー!
なかなかいい題名だなーと思っていたのですが、
新聞的にはやっぱりハテナマークでしたー。
題名って本当に難しいです。
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《家族の在り方》
「お父さんを好きですか?」。そう聞かれたら、どう答えますか?
私の場合は「当然でしょ!」って答えます。
21年前、あるじも父になりました。
娘が成長した今でも、あるじがことあるごとく思いだし、
話題にする出来事があります。
娘が2歳の時のこと。私が泊まりで不在だった夜、
泣き通しでまったく寝付かない娘をおんぶしていたことがあったそうです。
「やっと寝た」と思って、布団に移すと途端に大泣き。
こうして一晩中つきあったのに、あぁそれなのに…。
私のことを呼び続ける娘。
あるじもさすがに我慢できず、大泣きの娘にこう聞いたそうです。
「お前の一番はお母さんなんだろ? 俺は二番なんだろ?」
でも娘の答えは「二番はポチだよー」と叫んで、また大泣き。
ポチとは大好きな犬のぬいぐるみでした。
さすがのあるじもあきれ果て、がっくりするしかなかったそうです。
あるじにはもう一つ、忘れられない序列があります。
大学生の頃、ようじがあると母は子どもたちを順番に呼びました。
2人の姉に続いて、自分が呼ばれるのかと思いきや、
母の口から発せられたのは「ロン」。当時の愛犬でした。
たまにしか帰省しないあるじも悪いのでしょうが、
あるじは愛犬の次だったのですね。
でも、そのあるじですが、娘は帰省する度に父親とおしゃべりを楽しんでいます。
私が加わると、途端に2人そろって小ばかにしたような態度。
「それってどうなの」と思いますが、
あるじにとっては幸せなのだと感じます。
私たちきょうだいは「何事も父の言うことが一番正しい」と
育てられてきました。
その結果、「あんたたちは、あたしの言うことなんて聞きやしない。
お父さんのいうことばっかり聞いて」と母によく小言を聞かされました。
でも母にとっては「これぞ、してやったり」だったことでしょう。
私が心掛けていることは、娘の前で私が夫の悪口を言わないこと、
常に夫の意見も聞くこと。
そして、
一番大事なのは夫婦がお互いにお互いを尊重しあうことだと思います。
さて最近、
私の母が「お父さんって、優柔不断だったのよね」
と言ったのを初めて聞きました。
今の私にとって、
この悪口はもうとっくに時効ですけど、
天国の父は苦笑しているに違いありません。
《おわり》
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お父さん、
まさにきっと苦笑してるよね!