山菜にはだまされる。
山竹の子のごったくをしているときに
一番そういう気持ちになるけれど、
実は、ウルイのごったくをしているときもまた
同じように、だまされた気分になるね。
では、お教えいたしましょう!なぜだまされるのか。
こちらはウルイ。綺麗な優しい緑。
まずは一番外側の’はかま’をとります。ちょっと形の変わった部分がはかまです。
固くてここは食べれません。
それから、根元の部分をちょっと切って、
分解していきます。
こちらが↓分解、処理後。
なんか分解前と違って、色が白っぽいですね。
それもそのはず、
ウルイの綺麗な緑の葉っぱ、実はこれは食べないんです。
これが大部分を占めているのにねぇ。
これが苦いらしいのです。
らしい、というのは、実は食べたことがないから。
山菜の処理はすべてばあばから教わりました。
だから、ばあばがこれはだめだ、と言ったものに決して手をつけていません。
そして、この緑の葉っぱの部分が結構な量なんですよ。
だから、処理すると、こんなになります。
どちらが食べれる方だと思いますか?
右は、食べれない、つまり捨てる方。
左が、口に入る分なんです!
だまされたわー、って思うのも無理はない!
確かに葉に近い部分の方が、ちょっときしむような歯触りです。
白い根元の方が柔らかく甘みもあります。
でも白い方だけではやっぱりウルイじゃない。
このきしみと甘みと少しのぬめりがウルイの醍醐味なんだな。
食してみれば、
歯が浮くようなきしっとした部分と
柔かい白い部分が口の中で混ざり合って、
うーん、春が来た!って感じ。
今日は何をかけていただきましょうか。
私やスタッフの好みは酢味噌、梅酢、醤油マヨネーズ。
山菜はけっこうマヨネーズが合います。
でも、あるじは醤油のみ。
渋いね!